ジーンズの膝がとうとう破れてしまった。
ミシンでがしがし縫ってしまっても良いのだが、それも能がないし、
若者ならまだしも年食ってではホームレスと間違われそうだ。
そこで、ダメージ感を生かしつつ、かけつぎ風に処理することにした。
まあ、大同小異の感はまぬかれえないが・・・
今回は”ケミパウダー”を使用する。要はナイロンの粒々である。
破れた布の繊維を両側から重ねるようにして、その間にこの”パウダー”を
入れて行く。
プラスティックの楊枝状のもので繊維をなじませ、同時にパウダーを入れ込んでゆく。
というか、もろプラスティックの楊枝である。
ケミパウダー付属のコーティング紙をあて、10秒ほど溶着させる。
コーティング紙の調子が悪いので、シリコンコートのクッキングペーパーに変更。
なんとなく繋がった風にはなったが、もちろん強度は全然ない。
手持ちの生地を裏打ちしてやる。
まず、布の大きさくらいにパウダを撒き、布を置いたら、その下の隙間にパウダーを
放り込んでゆく。 取り切れなかったゴミを絨毯か何かの下に掃きこんでしまう状態を
想像してもらうとよい。
最初は何故もっと細かいパウダーにしないのかと思ったが、
このほうが格段に扱いやすい。それに、細かい粉だとひっつかないというか
溶けてフィルム状になるというか、絶妙の粒々である。
再び、コーティング紙をあて、10秒ほど溶着させる。
引っ張ってみると、ちょっとちぎれそうだ。
縦に補強してみるが、強く引っ張るとミチミチと一粒々のナイロンが千切れる様な音がする。
まつり縫いのような感じで縫ってやった方がよさそうだ。
小さな穴なら問題ないので、生地が薄く弱くなってきた時点で裏打ちするのが良い。