なにかと思えば下段の冷凍ドアが微妙に開いてしまっていた。
温度を確認すると-2℃に上がってしまっている。
気がつくと冷蔵庫裏面付近からカタカタカタカタカタカタと言う音がしている。
音の出るタイミングから考えて、コンプレッサーとは関係なさそうだ。
どうもファンが何かに引っかかっているような感じだ。
庫内の穴から水を少しかけてみるが変わりは無い。
半日様子を見るが、-2℃~-3℃より下がる気配は無い。
そのうちファンの音も停止してしまった。
庫内温度はどんどん上がっていく。
躊躇していたのだが、分解を決意する。
冷凍食品は冷蔵庫内とキャンプ用の冷蔵庫に退避させる。
とりあえずバラせそうな所からバラしていく。
これが冷凍庫内だが、この奥のパネルを外すとファンと熱交換器がでてきた。
案の定、熱交換器は霜だらけである。
気がせいていたので、湯を少しかけて溶かし、パネルを元に戻した。
ファンのカタカタ音は治まって、静かに回転している。
これで、一晩様子を見ることにする。
最悪、買い替えであるが、それですぐに冷蔵庫が届くわけでもない。小型冷凍庫を買った方が良いだろうかなどとも考える。
とりあえず、霜とりにハンディスティーマを使ってみることにする。加熱による悪影響を最小限にするため、電源を切って、あわてずに作業をする事にする。
あとは明朝を待つことにしよう。
朝は5:30から作業を開始した。温度は-2℃付近のままである。
すべてはダメモトであると覚悟する。
ハンディスティーマ・電動ドライバ・ダクトテープ・鋏を準備し、電源を切る。
熱交換器にスティームをあて溶かして行く。交換器は思ったよりも厚みがあった。
向こう側に到達すると、スティームがスポッと抜けたようになる。
下部は霜と言うより氷になっていた。これではファンは何の役にも立たない。
交換器がスッキリした所で、組み上げを行う。
テープの破れた所はダクトテープで修復する。
全て組みあがった所で、電源を入れる。
温度は冷凍・冷蔵とも ” ℃ ” 表示ではない。ただ一文字” H ”である。
暫くして9℃ 10分ほどで0℃になった。やはり冷却速度が全然違う。
現時点では-17℃。やはり-10℃以下は時間がかかるようだ。
通常は-21℃。10年越えた冷蔵庫にしては上出来である。
奥行き50cmのTOSHIBA製だが、現在では生産されていない。インターネット上では需要は多いようだが、多くのマンションでは幅広薄型の冷蔵庫を想定していないせいだろうか。
食器棚と並べて置けるので便利なのだが・・・。
今回の顛末をまとめると。
・冷凍庫ドアが微妙なで隙間で開いていた。そのため、警告音は鳴らなかった。
・温度の上昇に対して冷蔵庫は全力で冷却をした。
・いかんせん、湿気が高い空気がどんどん入ってきたため、交換器に霜がどんどん固着していった。
・霜の固着は冷気の循環を妨げると同時に、交換器による冷却を断熱する結果にもなった。
・霜はどんどん成長し、ファンに異音を発生させた。
と言ううちに、温度は現在-16℃。温度が上昇に転じたのかと思ったが、”霜取り中です”の表示が出ていた。
購入して以来初めて見る表示である。
これなら、おそらく、大丈夫、だろう。
*------------------------------------------------------------
08/05現在、冷凍庫温度は-21℃に復旧した。冷蔵庫温度は1℃まで冷え過ぎたので能力を落としたのだが、未だ1℃のままである。
08/12 室温は空前の37℃を記録したが、冷凍庫は-22℃に復旧した。冷蔵庫は5℃で安定している。
0 件のコメント:
コメントを投稿