2013/08/25

8/25 ダイソンのコンタクトヘッドを修理してみた

ダイソンのコンタクトヘッドがやけに汚くなってしまった。
おまけにシリコンのダクトホースが破れてしまったままである。
最初はSuperXでごまかしていたが、余計に破れが広がってしまった。
ミラクルジェットと言うのが評判で買ってみたかったのだが、
調べてみると、私の意図とは異なり、どうもいま一つのような気もする。

特に他は壊れていないし、分解してみることにする。
ただし、見た感じでは容易に分解できそうにない。
ネジはと言えばトルクスネジが二本だけ、まるでパズルである。
だいたい、フローリングとカーペットの切り替え方式も、日本製ではあり得ないメカである。

トルクスネジを外し、ドライバであちらこちら抉じっていると、前部分の部品は外れた。引掛けになっている。柔軟性のある素材の部品を何とかすれば良さそうだ。
さて、後は外れそうな所は無い。
部品の重なりの肝部分を捜す。


肝部分を抉じって軸を外す。


パイプ接続部の金属の軸は、細めのドライバかなにかをあてて叩きだせばよい。


順繰りに黄色い部品を外す。知恵の輪の要領である。











これも軸受けを抉じれば外れる。





全部品。金属のものはビス2本・シャフト1本・ばね2本だけである。あとは柔軟性のある部材と、若干固めの部材を上手く組みあわせて構成している。
ダクトホースとジョイントの接合は引掛け式であるが、かなり強引にやらなければ外せなかった。ホース反対側から引掛けを抑えるようにすれば良かったかもしれない。

部品は、すべて、マジックリンで洗浄する。


ダクトホースの修復。シリコンシートが無かったので、キャンドゥでラップ代わりになるという商品を準用した。
最初はSuperXで接着しようとしたが失敗。
シリコンの接着はやはり無理かと、¥7000出して純正部品を買おうかと日和る。






しかし、気を取り直し調べてみると、セメダインPPXと言うのがシリコンの接着が出来るらしい。実際、使ってみると、あっという間の瞬間接着である。ちなみに失敗した所を剥がそうとすると接着以外の部分が千切れてしまった。ただ瞬間接着剤の劣化も心配なので、要所はSuperXで補強する。
全く別の用途でセメダインBBXと言うのも存在する。実に紛らわしい。


最初にこの下側の部品を軸に嵌めこむのを忘れていた。
やはり、記録写真はしつこいくらいに取っておくべきだった。
















何度も失敗しながらも組み上げる事は出来た。
始動してみて驚いた。カーペットモードになっていたのだが、畳に吸いついて離れない。
ダイソンを買った時の感動が甦ってきた。
まあ、無駄に吸いついても疲れるだけなのですぐにフローリングモードに戻したのだが。

初めてダイソンを見たのはいつだったろうか。
雑誌の中だったのは覚えている。BRUTUSとかDIMEとかだったろう。
当時はとても買えるような値段ではなかったが、そのデザインは脳裏にこびりついてしまった。
遠心分離というメカにもひかれて10年程前に買ったのだが、最初に驚いたのが排気にいやなにおいが無い事だった。これは今でも変わっていない。
壊れた所はというと、テレスコープのキャッチ(ダクトテープを巻いて補修)とこのシリコンのホースだけである。

ネット上では、やたらダイソンをけなす事が多いが、私には信じられない。
この他にもあまりにも無責任な発言(実際に自分の経験で無く、頭で想像した事。すぐれた想像は創造にもつながるが、そうでなければただの嘘つきだ。)、恣意的な発言(業界関係者とも思われるもの)が多すぎる。
私は、永らく日本製の掃除機を使っていたが、臭い排気、すぐにひしゃげるホース、すぐに割れる部品には我慢できなかった。
挙句にダストを振り落とすようなサイクロンもどきを作るなどあるものか。
これでは、これから世界と勝負など続けることはできないだろう。






2013/08/04

08/04 急に冷えなくなった冷蔵庫の緊急修理をした

08/03 ふと気がつくと 冷蔵庫の足元部分に水がたまっている。
なにかと思えば下段の冷凍ドアが微妙に開いてしまっていた。
温度を確認すると-2℃に上がってしまっている。
気がつくと冷蔵庫裏面付近からカタカタカタカタカタカタと言う音がしている。
音の出るタイミングから考えて、コンプレッサーとは関係なさそうだ。
どうもファンが何かに引っかかっているような感じだ。
庫内の穴から水を少しかけてみるが変わりは無い。
半日様子を見るが、-2℃~-3℃より下がる気配は無い。
そのうちファンの音も停止してしまった。
庫内温度はどんどん上がっていく。
躊躇していたのだが、分解を決意する。
冷凍食品は冷蔵庫内とキャンプ用の冷蔵庫に退避させる。
とりあえずバラせそうな所からバラしていく。
これが冷凍庫内だが、この奥のパネルを外すとファンと熱交換器がでてきた。
案の定、熱交換器は霜だらけである。
気がせいていたので、湯を少しかけて溶かし、パネルを元に戻した。
ファンのカタカタ音は治まって、静かに回転している。
これで、一晩様子を見ることにする。
最悪、買い替えであるが、それですぐに冷蔵庫が届くわけでもない。小型冷凍庫を買った方が良いだろうかなどとも考える。
とりあえず、霜とりにハンディスティーマを使ってみることにする。加熱による悪影響を最小限にするため、電源を切って、あわてずに作業をする事にする。
あとは明朝を待つことにしよう。








朝は5:30から作業を開始した。温度は-2℃付近のままである。
すべてはダメモトであると覚悟する。
ハンディスティーマ・電動ドライバ・ダクトテープ・鋏を準備し、電源を切る。
熱交換器にスティームをあて溶かして行く。交換器は思ったよりも厚みがあった。
向こう側に到達すると、スティームがスポッと抜けたようになる。
下部は霜と言うより氷になっていた。これではファンは何の役にも立たない。
交換器がスッキリした所で、組み上げを行う。
テープの破れた所はダクトテープで修復する。
全て組みあがった所で、電源を入れる。
温度は冷凍・冷蔵とも ” ℃ ” 表示ではない。ただ一文字” H ”である。
暫くして9℃ 10分ほどで0℃になった。やはり冷却速度が全然違う。
現時点では-17℃。やはり-10℃以下は時間がかかるようだ。
通常は-21℃。10年越えた冷蔵庫にしては上出来である。

奥行き50cmのTOSHIBA製だが、現在では生産されていない。インターネット上では需要は多いようだが、多くのマンションでは幅広薄型の冷蔵庫を想定していないせいだろうか。
食器棚と並べて置けるので便利なのだが・・・。

今回の顛末をまとめると。
・冷凍庫ドアが微妙なで隙間で開いていた。そのため、警告音は鳴らなかった。
・温度の上昇に対して冷蔵庫は全力で冷却をした。
・いかんせん、湿気が高い空気がどんどん入ってきたため、交換器に霜がどんどん固着していった。
・霜の固着は冷気の循環を妨げると同時に、交換器による冷却を断熱する結果にもなった。
・霜はどんどん成長し、ファンに異音を発生させた。

と言ううちに、温度は現在-16℃。温度が上昇に転じたのかと思ったが、”霜取り中です”の表示が出ていた。
購入して以来初めて見る表示である。
これなら、おそらく、大丈夫、だろう。


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08/05現在、冷凍庫温度は-21℃に復旧した。冷蔵庫温度は1℃まで冷え過ぎたので能力を落としたのだが、未だ1℃のままである。

08/12 室温は空前の37℃を記録したが、冷凍庫は-22℃に復旧した。冷蔵庫は5℃で安定している。