暖かくなってきた頃から洗濯ものの黒い汚れが目立つようになってきた。
世に言う、黒いワカメである。
この洗濯機は一年半ほど前に一度分解清掃している。
親からの貰いものであったので、もちろん槽のクリーンなどはやっていない。
その時は、とてもではないが手で触るのもおぞましい状態であった。
今回は、どの程度の汚れだろうか。
物はMITSUBISHIの全自動洗濯機である。
メンテナンス性は非常に良い。
それ以前に所有していたのはPanasonicの遠心力洗濯機であった。これも分解しようとしたのだが、パルセーターも外し難かったが、槽がボルト一本締めであった。
その時は結局分解をあきらめた。
確認していないがHITACHIも同じ形式のように聞いた事がある。これは手持ちの工具では太刀打ちできない。自動車整備士クラスの工具の所有者なら何とかなるかもしれない。
とりあえずビスを外して行く。
これは前面パネルの中にもビスが隠れている。
前面パネルのビスも化粧蓋の中に隠れている。
電気・給水関連は上部パネルに集中している。
これは前面にベルト等で括りつけておく。
パルセータの中心のビスを外す。
Panasonicの場合はこれを外すのに2週間くらいかかった。
パルセータが持ち上げにくいときは、タッピングネジを適当に穴にねじ込んで持ち上げればよい。
タッピングビスは別名、鉄板ビスとも言う。
発音も似ているし、なかなか本質を突いた名訳である。最近はこのあたりのセンスが劣化しているようにも思われるが、結局本質を見抜く力が無いという事か。いや、見るつもりが無いのか。
洗濯機内槽はボルト4本で回転軸に留められている。これは一般的なボックスレンチで対応できる。
この時点では汚れは殆ど無いかと思われたのだが・・・
洗濯機外槽
洗濯機ステンレス内槽。
これがはがれて黒いワカメとなる。
ネット上では酸素系漂白剤がよいとか言われているが、おそらくとれていない。
かなりひどいと思われるかもしれないが、掃除をせずに5・6年経つと真ん中の穴にヘドロがたまったような状態になっている。そうなるととてもではないが化学的に汚れを落とすなど不可能だ。
ちなみに、洗濯機のふたは普段開放したままである。
汚れをこすってみた。
結構きれいにとれる。
と、言う事は、汚れがきれいにとれた場合、きれいに洗濯ものを汚してくれるわけだ。
底板の汚れの初期状態はこうなっている。
ゴミ取りネット取り付け部品を外したところ。
案の定あらゆるゴミが固着している。
洗剤投入口取り付け部品部。
気になったので底板も外してみた。
想像以上に、ゴミが隙間に密集している。
底板下部がきれいのはカビキラーと小型ハブラシで清掃したからである。
スチームも試してみたが歯が立たなかった。
ヒトデ状の部材が汚く見えるのはアルミ合金の腐食のせいである。今度分解するときは塗装もしてやろう。
前回の清掃時はこの黒い溝全面が石鹸カスだかなにか解らないヘドロ状のもので埋め尽くされていた。
これで、当面黒い汚れに悩まされることは無くなるだろう。
では、予防的にできる事はあるのか?
毎回、槽をきれいに洗浄して、乾燥させればよいのだろうが、実質的には無理だろう。
一般的には、洗濯ものを放り込んで蓋をしてしまうだろうから・・・。
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この機種は非常にメンテナンスがやり易い。
これで上部パネルがエンジンルームのように跳ね上げ式なら申し分ないのだが。
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2016/05/12 洗濯機の分解清掃 3YEARS LATER